【瑞泉寺】雄大な岩の庭は必見

寺・神社

なりたち

基本事項

山号:錦屏山(きんぺいざん)
宗派:臨済宗円覚寺派
本尊:釈迦如来
開山:夢窓疎石(むそうそせき)
中興開基:足利基氏(もとうじ)

夢窓疎石は嘉暦二年(1327)に瑞泉寺の前身となる瑞泉院を創建しました。その翌年に徧界一覧亭(へんかいいちらんてい)を山頂に建立し、富士山や相模湾を借景とする庭園を完成させました。

南北朝時代になると足利尊氏の四男・基氏が疎石に帰依し、瑞泉院を中興して寺号を瑞泉寺と改めました。

みどころ

車道の上に総門が⁉

鎌倉宮から北東に進んでいくと、瑞泉寺までの道のりには永福寺跡の入口があり、さらに進むと車道上に瑞泉寺の総門が建っています。

ちょっと珍しいですが、かつてはここまでが瑞泉寺の境内だったということですね。

総門を通り過ぎ、車道の行き止まりに瑞泉寺の参道があります。

総門の近くには見事な紫陽花も咲いていました(2023/06中旬撮影)。

右へ行くか、左へ行くか

本堂へ向かう石段は途中で二股に分かれています。

左側は昔からある石段で、右側は比較的新しくつくられた階段でしょうね。

足腰に自信はありませんが、やはりここは趣きがある左側の階段を上ってみようと思います。

古いほうの石段は端が少々欠けていて、苔も生えているので滑りやすいです。上る時には注意して下さい。

吉田松陰が訪れていた!

無事に石段を登りきると、山門の手前には「吉田松陰先生留跡碑」と刻まれた石碑があります。

吉田松陰の伯父にあたる竹院昌筠が瑞泉寺の住職をつとめていたので、松陰は伯父に合うためにたびたび瑞泉寺を訪れていたそうです。

これを記念して、昭和四年に建てられた石碑ということです。

水戸黄門も訪れていた‼

境内にはいろいろな花木が植えられていて、季節ごとに開花を楽しめますよ。

本堂のわきには徳川光圀(水戸黄門)がお手植えしたと伝わる冬桜があります。

また、本堂には本尊の釈迦牟尼仏坐像のほか、黄門様が寄進した千手観音坐像が安置されています(残念ながら非公開です)。

岩庭、いいわ~

本堂の裏には夢窓疎石が作った池泉庭園が広がっています。

夢窓疎石は京都の天龍寺や西芳寺などの名庭園を手掛けた僧侶で、関東では甲府市の恵林寺と、この鎌倉・瑞泉寺が疎石の作った庭として知られています。

山の岩肌と地面を掘りぬいて作った池が雄大な景観ですね。

入ることはできませんが、池にかかる橋を渡り岩壁に作られた階段を上っていくと、山頂には徧界一覧亭があるそうです。

山頂から見えるのはどんな景色か気になりますね。

正面には二つのやぐらがあり、右側が座禅屈、左側が天女洞。

花の見ごろ情報

2月ごろウメ
7月ごろキキョウ
12月~1月ごろスイレン

瑞泉寺Data

※拝観時間、拝観料などは変更されることがありますので、公式HPなどでご確認をお願いします。万が一、間違っていても責任は負いかねます。予めご了承ください。

住所鎌倉市二階堂710
行き方JR鎌倉駅東口 
5番バス乗り場から大塔宮行き
終点「大塔宮」下車 徒歩10分
拝観時間9:00~17:00(入場は16:30まで)
拝観料大人 200円
小中学生 100円
瑞泉寺HPhttps://www.kamakura-zuisenji.or.jp/

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