【鎌倉大仏殿高徳院】謎多き美男の大仏様

寺・神社

高徳院の大仏は鶴岡八幡宮と並び鎌倉観光の大人気観光スポットです。

訪れたことがある方も多いと思いますが、意外なことに大仏の造立の時期や作者などは特定されていません。また、高徳院の開基や開山についての資料が乏しく詳細はわかっていません。

歴史はぜんぜん詳しくない私ですが、鎌倉時代の一大事業だったであろう大仏の建立についての詳しい資料が残っていないことに、なぜかロマンを感じてしまいます。

いい男は謎が多いってこと⁉

なりたち

基本事項

山号:大異山
宗派:天台宗
本尊:阿弥陀如来
開基:不詳
開山:不詳

最初の大仏は木造でしたが大風で倒壊したようです。現存の阿弥陀如来坐像は建長四年(1252)に鋳造が始まり、完成当時は表面に金箔が施されていました。

当初は大仏殿がありその中に阿弥陀如来坐像が安置されていました。しかし、明応七年(1498)の大地震による津波で大仏殿が流され(諸説あり)、現在は屋外にある「露座の大仏」となりました。

境内図

こちらは境内図です。大仏様とのご対面にワクワクします。

大仏の裏手には観月堂与謝野晶子の歌碑もあるので、ぜひそちらにも行ってみて下さい。

大仏(阿弥陀如来坐像)

大きさは、高さ13.35m(台座含む)、重量121tで体に比べて頭が大きく、やや前屈みのお姿をしています。

与謝野晶子の和歌どおりのイケメンです。

仁王門

十八世紀ごろに他の場所から移設されたといわれています。

大仏殿の礎石

昭和三十四年の発掘調査で発見された礎石。これにより大仏殿が存在していたことがはっきりしました。

観音堂

中には木製の観音菩薩像が安置されています。建物はもともとソウルの朝鮮王朝にあったのもので、大正十三年(1923)に移築されました。

与謝野晶子 歌碑

有名な与謝野晶子の歌がきざまれています。

かまくらや  みほとけなれど釈迦牟尼は  びなんにおはす  夏木立かな

高徳院Data

住所鎌倉市長谷4-2-28
行き方江ノ電長谷駅から徒歩7分
拝観時間4月~9月  8:00~17:30
10月~3月 8:00~17:00
※入場時間は終了15分前まで
拝観料一般(中学生以上) 300円
小学生       150円
大仏体内拝観    50円

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