にぎやかな小町通を横道に入った、静かな住宅地の中に鏑木清方記念美術館があります。
清方は１８７８年に東京・神田佐久間町に生まれ、明治から昭和にかけて活躍した浮世絵師・日本画家・随筆家です。特に美人画家としての評価が高く、上村松園、伊藤深水とともに並び称されました。
入口
清方の旧居跡に建てられた美術館の入り口は、清方の作品を思わせる純和風の落ち着いたたたずまいです。
清方はアジサイを好み、「紫陽花舎随筆」という随筆集を出版しています。そんな清方を偲んで、入口を戸を入ると建物までの小道にはアジサイの花が植えられています。
ぜひ、アジサイの咲くシーズンに美術館に訪れてみてください。
展示
清方といえば和服姿の美人画が有名ですが、実は本の挿絵を描くことから画業を始めたそうです。美術館では挿絵として書かれた作品も見ることができます。西洋人女性を描いた作品では、ドレスのドレープや髪の毛の柔らかな質感が見事に表現されていて思わず見入ってしまいました。
私が訪れたときには「東の美人画家、鏑木清方ー上村松園とともにー」という特別展が開催されていて、松園の作品も鑑賞することが出来ました。
館内は写真撮影が禁止ですが、唯一清方の画室が再現されたコーナーは写真撮影が可能となっていました。和室の大きな座卓の上に清方が愛用していた道具が並べられ、創作の現場を垣間見ることができます。
ほかにも清方の資料がみられる閲覧室や、ポストカードなどのお土産も買うことができます。
鎌倉市民は入場料が無料になるので、市民の方は身分証明書の持参をお忘れなく。
鏑木清方記念美術館Data
| 住所 | 鎌倉市雪ノ下１－５－２５ |
| 行き方 | JR鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅から徒歩７分 |
| 開館時間 | ９：００～１７：００（入館は１６：３０まで） |
| 休館日 | 月曜日（祝日の場合は、翌平日休館） 年末年始（１２月２９日～１月３日） 展示替え期間 など |
| 観覧料 | ＜企画展＞ 一般 ３００円 小・中学生 １５０円 ＜特別展＞ 一般 ４５０円 小・中学生 ２２０円 ※証明書提示で鎌倉市民は無料 |
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