【極楽寺】多くの病人や貧者を救済したお寺

寺・神社
基本事項

山号:霊鷲山(りょうじゅせん)
宗派:真言律宗
本尊:釈迦如来
開山:忍性
開基:北条重時

なりたち

正嘉年間(1257~1259)に正永和尚が深沢に建てた念仏堂が起源といわれています。正元元年(1259)に北条重時が忍性を開山とし、現在の地に再建しました。

大和国で生まれ、南都で修業をした忍性は早くから貧民救済に専念しました。建長四年(1252)から常陸国の寺を拠点に関東でも布教活動を行い、鎌倉でも知られる存在になっていました。

忍性は境内に病宿、施薬悲田院、馬病屋、療病院、薬湯院などを建てて病人や貧者の救済に努め、「医王如来」と崇められました。

八代執権・北条時宗の保護もあって極楽寺は発展し、七堂伽藍に多くの子院をもつ大寺院となりましたが、度重なる火災や地震のために堂塔の多くは破壊されて寺領も減少していきました。

山門

安永十年(1781)に再建された山門。周囲は四季の花に彩られています。

千服茶臼と製薬鉢

本堂前にある医師の茶臼と製薬鉢。忍性上人が病人や貧民の救済のために使ったと言われています。

本堂

本堂には不動明王像、薬師如来像、文殊菩薩像、忍性像が祀られています。

本堂は4月7日~9日まで拝観可能となります。また、本堂裏の忍性塔は4月8日のみ特別公開されます。

転法輪殿(宝物館)と大師堂

転法輪殿には本尊の釈迦如来立像、釈迦如来坐像、十大弟子立像十躯が安置されています。転法輪殿は春と秋に期間限定で開館されます。

※公開日については極楽寺HPでご確認ください。http://www.gokurakuji.jp/gokurakuji/index.html

極楽寺の井

飢饉の際にこの井戸の水で粥を炊き、人々に施したといわれています。

木々や花々

ひときわ大きなサルスベリの古木は8月が見ごろになります。

極楽寺坂

忍性上人は土木事業にも力を注いだとされています。成就院横から由比ガ浜方面へ抜ける極楽寺坂切通の事業も行いました。

桑ヶ谷療養所跡の石碑

忍性が作った療養所跡の石碑。長谷三丁目の鎌倉能楽堂方面へ行く道に建っています。

極楽寺Data

住所鎌倉市極楽寺3-6-5
行き方江ノ電「極楽寺駅」から徒歩2分
拝観時間9:00~16:30
(宝物殿は10:00~16:00)
拝観料志納
(宝物殿は春と秋に公開 300円)

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