旧華頂宮邸は浄明寺にある洋館で、人気ドラマのロケ地にもなった場所だよ。
普段は建物の内部は非公開ですが、春と秋の年二回、内部を見学できる一般公開日が設けられています。
2023年秋の一般公開日(10月14日・15日)に訪問してきました。
また、庭園は4月~9月の10時~16時、10月~3月の10時~15時の時間内に見学することができます(休園日は月曜日と火曜日。月・火曜日が祝祭日の場合は翌平日)。
庭園の見学、建物の一般公開、どちらも入場料が無料なのも嬉しいですね。
門と建物外観
一般公開日の日曜日は朝からの土砂降りでしたが、昼前にはいい具合に雨もやみました。
皆さん雨が上がるのを待っていたのか、門の周りや入り口前には10名ほどの方がいらしゃいました。
門柱に付けられているレトロな外灯。
旧華頂宮邸は昭和4年(1929)に華頂博信(ひろのぶ)侯爵邸として建てられてましたが、実際にお住まいになったのは三年ほどで、そのあとは所有者がたびたび変わったそうです。
そのため、侯爵邸当時に各部屋がどのように使われていたかの詳細は分かっていないということです。
室内
一階
靴を脱いで室内上がると、広い玄関ホールは吹き抜けになっていて、とても開放的な雰囲気です。
ドアが開け放たれ、バルコニー側から自然光が入ってくることと、白い壁面の相乗効果で古い建物特有の暗さはありません。
一階の食堂とサンルームでは、公開日に合わせて喫茶コーナーが設けられていました。素敵な洋館でゆったりと紅茶をいただきたかったのですが、今回は満席ということで残念ながら諦めました。
こちらのサンルームは華頂宮様がお住いのころにはなかったそうで、のちに住んだ方が増設したものだそうです。
一階東側の窓。
二階
二階に上がると、南に面した3部屋に暖炉がありました。
この暖炉はスチーム式で、それぞれに異なった石とデザインで作られているそうです。暖房効果以外にも暖炉が部屋の中心的なアクセントになっていてます。
また、照明や窓枠などのデザインもとても繊細で素敵です。
畳敷きの部屋にもマントルピースがマッチしていますね。
二階から見た階段と玄関ホール。広い玄関ホールに絨毯敷きの階段がとても優雅です。
下の写真は私用に使われていたと思われる階段です。
上の写真の正面階段に比べて、とても急勾配なつくりでした。急いで下りたら転げ落ちそう…。
バスルームはのち所有者がリホームしたようです。写真には写っていませんが、手前の洗面台のスペースとの仕切りがなく、とても広い空間になっています。
まとめ
旧華頂宮邸の一般公開はとても人気があり、私が帰るときには入場待ちの行列ができていました。
館内には生け花の展示や「鎌倉の景観重要建築物」の写真展示のコーナーなど見どころもたくさんあり、鎌倉についていろいろと知ることができました。
また、この日は午前中に降った雨で庭がぬかるんでいたため、庭の中は入っての見学は中止とのことでした。
約4,500㎡の広い敷地の所々にバラが植えられたフランス式庭園とのことですが、手前からの見学となり少し残念。
来年、春の公開日には是非ともバラの咲くお庭と喫茶コーナーのお茶を楽しみたいと思います。
旧華頂宮邸Data
住所 | 鎌倉市浄明寺2-6-37 |
行き方 | JR鎌倉駅東口 4番バスのりば ・「金沢八景駅」行き ・「鎌倉霊園正門前太刀洗」行き ・ハイランド循環 「浄明寺」下車、徒歩6分 |
庭園公開 | 4月~9月 10時から16時まで 10月~3月 10時から15時まで 休園日は月曜日・火曜日(月・火曜日が祝祭日の場合、翌平日) |
建物公開 | 年2回(春・秋) |
入園料 | 庭園公開・建物公開 ともに無料 |
お問合せ | 鎌倉市都市景観課 0467-61-3477 |